職員インタビュー 03

夢を一緒に追いかけ、
喜びを分かち合える

職業指導員

セルプ岡の辻
就労移行支援課　主任

2014年入職（キャリア採用）　
人間福祉学科卒

Q. 職場の雰囲気はいかがですか？

お互いの悩みも相談しやすく、とにかくポジティブだと感じています。
上司も含め、「まずはやってみよう」と、とても前向きな雰囲気です。

情報共有や目標設定は職員同士でしっかりできていて、利用者さんで気になることや支援のやり方について相談があれば休憩時間にも会話が飛び交っていますし、解決できない時は上司に相談の上、職員同士で共有が必要な場合はミーティングを行ったりしています。
極力一人で抱えないようにしている環境なので、笑い声も多い事業所なのかなと思います。

Q. 支援をするうえで気を付けていることは何ですか？

利用者さんに、自分で考えるきっかけを作ってあげるようにしています。
まずはご本人の希望や思っていることを引き出すためにしっかりとコミュニケーションをとって、お互いの関係性を作っていき、就職活動が近づいてくる時期になると就職に向けた指導・支援に切り替えてお声掛けの方法を変えたりしています。

就労移行支援は利用期限が2年間という中で一般企業に向けて訓練をして就職を目指していく事業所なので、少し厳しくなったとしても指導しなくてはならない場面がどうしても出てきます。
たとえば、ある利用者さんが遅刻したことがありました。
就職をし、継続して働いてもらうためにも遅刻はしないように指導をしなければいけません。
「どうして遅刻しちゃいけないと思いますか？」「あなたが社長だったら、社員が遅刻してきたらどう思いますか？」と質問をすると、「遅刻されたら困りますね」と相手の立場になって答えてくれたので、「じゃあ、あなたの目標のためには遅刻しないようにしなきゃね」と伝えてあげると、とても納得してくれたようでした。

このように、自分がどうしたらいいかを考えて、自分で気づいてもらえるような声掛けを意識しています。

Q. 今のお仕事の魅力は何ですか？

利用者さんの夢を一緒に追いかけ、喜びを共有できることです。

特に記憶に残っているのは、就労移行支援の利用期限である2年ギリギリで就職が決まった利用者さんのことです。
その方は技術系の専門職に就きたいという強い希望を持たれていましたが、障害者雇用となると狭き門の職種で、就職先がなかなか見つからない状況でした。
期限が近づき、職員全員が「もう一回、もう一回」という気持ちで、何度もハローワークさんとも話をさせていただいたり、いろいろな企業に声をかけ続けたりしました。
その結果、利用者さんの熱意が伝わって就職が決まり今も継続して働いていらっしゃいます。
就職が決まった時の「本当に最後まで諦めずに探してよかったね!!」と利用者さんや同僚みんなで大喜びしたあの瞬間は今でも忘れられません。

Q. 会社の制度であってよかったと思うものは何ですか？

産休・育休制度と時間休制度、それから研修制度です。

南風荘に入職してから2回、それぞれ1年ちょっと産休・育休を取りました。
産休前、最初はすごく申し訳ないという気持ちがあったのですが、子育て経験のある方々や上司の理解もすごくあり、自分が抜けても他の職員でサポートできる体制ということがわかって、安心して産休・育休を取得することができました。

産休・育休後も、子どもが最高で3歳までは時短勤務ができて子どもの迎えにも行けました。
また、有給休暇を時間単位で取得できる時間休や半休制度もあり、そんな時も「子どもにとってお母さんってすごく大事だよ」「子どもが熱を出すのは当たり前だし、すぐに迎えに行ってあげるのは大事だから」「こっちは大丈夫だから早く帰りなさい」と言っていただける環境なのですごくありがたいと思っています。

研修制度も、経験やポジションによってさまざまな研修を受けることができます。
最近ですとチームリーダーになるための研修を受け、人材育成や後輩への声のかけ方などを学び、チームをまとめて一丸となって成長することに対する意識が大きく変わりました。

子どもはもちろん大好きですし、この仕事も大好きなので、仕事と子どもどちらかに優先順位をつけなければならないのかなと考えることもありました。
仕事をしている以上は、子どもに淋しい思いをさせていることもあるとは思いますが、母ちゃんが頑張っていることがいつかわかってもらえるかなと思いながら、今後は仕事のスキルも磨いて利用者さんにとって何が必要なのか考えながら、そして家族も大事にしながら、欲張りですけど、そういう風にやってていけたらいいなと思っています。